暴力の30分を、ブラウザーの3Dで1コマずつ描く『抱きしめる暴力 ― The Great Embrace』制作解説
群れの仲間を抱きしめる腕は、群れの外へ振り下ろす腕と同じ腕だった。知能が暴力に計画を与え、物語が「わたしたち」の輪を広げ、核兵器が輪と輪を組み合わせたまま動けなくした。その抱擁のあとで、輪はもう一回り広がれるのか。30分のエッセイアニメの作り方を、場面と技法ごとに解説します。
『抱きしめる暴力 ― The Great Embrace』は、本編29分の映像作品です(オープニングとエンドクレジットを含めて30分10秒)。語り手は「わたしたち」という一人称の複数形です。『加速する夢 ― The Great Acceleration』『肥大する欲望 ― The Great Appetite』と同じ世界観と制作の土台で作った3作目ですが、続きものではないので、こちらから見ても大丈夫です。
1作目は変化の速さを、2作目はその変化を動かしてきた欲望を描きました。今回は、その欲望が他者へ向かうときの形である暴力と、それに寄り添う愛を描いています。戦争を扱う映像は、反戦の標語か、悲惨さの見せ物に寄りやすいと思います。そこで今回は、宗教がもたらした秩序も、核がもたらした長い平和も、まず功として見せることにしました。そのうえで「愛と戦争は、反対のものではない」という居心地の悪いところまで行き、最後は答えを出さずに終えています。
映像はすべて、ブラウザーの Three.js で描いて、1コマずつ書き出しています。43,440コマです。絵の中には、私が作っている映像表現の図鑑「FRAME ATLAS」に載せた技法を取り入れました。この記事では、場面ごとに、使った技法を FRAME ATLAS の動く標本で並べています。
01どんな作品か
作品は、観客を4つの段階に連れていく構成にしました。
- 知能は暴力を賢くした(序・第1章)。カッとなる暴力は仲間どうしで抑えこんだ、という説があります。けれど、計画して待ち伏せる暴力は手放しませんでした。
- 物語が輪を広げ、輪の外を作った(第2〜4章)。同じ物語を信じることで、会ったことのない人とも「わたしたち」になれます。宗教は輪の内側に秩序と慈悲をもたらしました。一方で、聖なるものは取り引きができません。
- 最悪の暴力装置の上に、長い平和が立った(第5〜7章)。核は、二つの大きな輪を組み合ったまま動けなくしました。その平和も、輪の外では平和ではなく、いまはほどけ始めています。
- 愛と戦争は、反対のものではない(第8章・終章)。仲間を守りたい心は、外と戦う心を支えることもあります。愛の輪はどこまで届くのか。最後は問いのまま、観客の手に渡します。
全編を通すモチーフは、腕でできた輪です。抱擁を真上から見ると、腕は輪になっています。焚き火を囲む群れ、環状の石柱、城壁、光輪、地球を抱える二つの輪、分子の環、そして子を抱く二人の腕。章ごとに同じ輪が形を変えて出てきます。
日本語の「わ」は、輪であり和でもあります。輪の内側は和で、暴力は輪の外へ向かう。この二重の意味を、序の章題で一度だけ見せています。
02作り方の全体
制作は今回も Claude Code と一緒に進めました。私が方向を決め、Claude Code がコードを書いて書き出し、私が書き出した映像を見て直してほしいところを伝える、という往復です。
| 工程 | やったこと | 道具 |
|---|---|---|
| 企画 | 主張、4段階の構成、10章の章立て、モチーフ(腕の輪)、計器 | 企画書(Markdown) |
| 絵コンテ | 55ショットを時刻に割り付ける。各ショットに FRAME ATLAS の技法 ID を書く | 章ごとの Markdown |
| キーフレーム | 1ショット1枚の「見た目の目標」 | gpt-image-2(OpenAI) |
| アニマティック | 仮の声と仮の音楽で、全編の尺と台詞の位置を決める | Python、ffmpeg |
| ルック開発 | 章ごとに 3D の場面を作り、書き出して確かめる | Three.js |
| 書き出し | ブラウザーで1コマずつ描いて JPEG に(43,440コマ) | Playwright、Chrome |
| 音 | 曲と効果音をコードで合成。声は全97行を TTS で | Python、Gemini TTS(Google) |
| レビュー | 外部の AI に全編を見てもらい、判断して直す | GPT-6 Astra、Antigravity CLI |
| 公開 | 日英の字幕、YouTube 用の書き出し、サムネイル | ffmpeg、Three.js |
前作は音楽のテンポを先に決めて、映像を拍に合わせました。今回はその逆で、絵コンテは時刻を正にして、語りと間を先に決めています。音楽は、映像の同期点と台詞の時刻に合わせて楽譜を書いてもらいました。
同じ時刻には同じ絵が出る、という性質は前作から引き継いでいます。乱数も時計もコマの番号から決めるので、一部の場面だけを描き直しても前後のコマとつながります。たとえば、ここまでの修正の多くは、該当のショットだけを書き直して全編へ戻しました。
03全編に通した決まり
計器「わたしたち = ○」
1作目の「この1秒 = ○年」、2作目の幸福メーターにあたる仕掛けとして、画面の右下に、「わたしたち」と呼べる人数を出し続けています。
| 場面 | 表示 | 数えているもの |
|---|---|---|
| 序 | わたしたち = 2 | 抱き合う二人 |
| 第1章の終わり | ≒ 50 | 顔を知る仲間 |
| 第2章 | ≒ 150 → ≒ 数千 | 親しく付き合える仲間 → 同じ物語を信じる仲間 |
| 第3〜4章 | ≒ 数百万 → ≒ 数億 | 同じ掟と神の内側 → 同じ国・思想の内側 |
| 第5章の終わり | わたしたち ≒ 6.4億|わたしたち ≒ 3.9億 | 1985年の NATO とワルシャワ条約機構の人口 |
| 第6章の終わり | 上に加えて、世界 ≒ 48.7億 | どちらの輪にも入らない人のほうが多い |
| 第7章 | わたしたち ≒ ? | 輪が、いくつにも割れる |
| 第8章 | = 2 → = 3 | 隣にいる仲間 → 腕の中の子 |
| 終章 | ≒ 82億 → = _ | 人類(2025年) → 空欄 |
計器の添え書きは、数えている中身を示すものです。抱き合う二人の添え書きが、チンパンジーの襲撃の横に残っていたので第1章の頭で消し、2025年のグラフの下に1985年の人口が残っていた箇所も直しました。
値が変わるときは桁が回って止まり、割れる・砕ける・空欄になるといった節目は、画面の中央で大きく見せてから右下へ戻します。
気になっていたのは、冷戦の両陣営の表示です。最初の案は「わたしたち|あいつら」でしたが、この表現が問題にならないか少し心配でした。片方を「あいつら」と呼ぶと、語り手が特定の陣営の人に見えてしまいます。そこで両方を「わたしたち」にして、青と錆の色だけで分けました。どちらの内側にも「わたしたち」がある、という見方を計器でも示せます。
引いたら別物
今回の文法の中心は、同じ絵が、カメラの距離や向きだけで意味を変えることです。寄りでは抱擁、引くと銃。正面からは祈る手、回り込むと剣の柄。寄りで見ている間は気づかないように作り、動いた瞬間に意味が反転します。
粘土の体を、三度使う




この作品は、抱擁が説得力を持たないと始まりません。ただ、人の腕を 3D で組むと、前作でも苦労した人形っぽさが出ます。そこで、腕の表し方を4つ試作して比べました。いちばん違和感がなかったのが粘土です。線影はワイヤーフレームに見え、粒子は手の形が崩れました。
粘土の体は、骨に沿って球を並べ、メタボール(MarchingCubes)で溶け合わせています。この同じ体を、序の抱擁、第6章の冷戦のクリンチ、第8章の戦友と、色と文脈だけを変えて使いました。モデルを使い回したというより、使い回すこと自体が主張になっています。主線は法線の方向に膨らませた裏側を描くインバーテッド・ハル、影は3段のベタ塗りのトゥーンです。
影絵の切り絵
第1章から先の人物は、関節でつないだ切り絵の人形です。流血を描かず、暴力は影と形で見せるという方針に合っています。ここで困ったのが半透明です。部品を重ねた人形を半透明にすると、腕と胴の重なりだけが濃くなり、一気に作り物に見えました。半透明の重なりだけが濃く映る問題は、全編に共通していました。そこで Claude Code に、人形ごとにステンシルの印をつけて、同じ人形の部品は同じ画素に二度塗らないようにしてもらいました。何枚重ねても一枚の影に見えます。
コマ打ちと仕上げ
出力は 24fps です。切り絵の章(第1〜4章、第6・7章)は絵の動きを 12fps にしてカクつかせ、抱擁の体温が欲しい序と第8章・終章、白が満ちる第5章は 24fps でなめらかに動かしています。最後に、紙の粒子、印刷の色版のようなわずかなズレ、周辺の減光を全画面にかけて、デジタルのつるっとした感じを消しました。
章題は、絵の中の物から生まれる
章題は前作と同じく、絵の中の物が字の形になるようにしました。そのうえで、文字の出方が重ならないように表を作り、章ごとに違う出し方にしています。
| 章 | 章題 | 現れ方 |
|---|---|---|
| 序 | 輪 | 腕の輪の線がほどけて字になり、一瞬「和」に読める |
| 第1章 | 企む猿 | 尾根を歩く影の先の地面に、夕日で伸びる影の字 |
| 第2章 | 虚構 | 星を結ぶ線 |
| 第3章 | 見張る神 | 空いっぱいの目が閉じた瞬間の、まぶたの線 |
| 第4章 | 聖なるもの | 祈る手へ回り込むと現れる、剣の刃の文字 |
| 第5章 | 閃光 | 白の中から、紙が焦げるように焼き付く |
| 第6章 | 長い平和 | 地球を抱える二つの輪の両側 |
| 第7章 | つかの間 | ほどけた腕の糸 |
| 第8章 | なぜ戦争を | すれ違う二通の手紙の筆跡 |
| 終章 | 試し | 星が消えた部分が字になる |
絵の中の字は一瞬で消えるので、章題が出たあと、左上に小さく章の名前を数秒だけ出しています。
頭オープニング
14秒のオープニングは、全編がほぼできたあとで足しました。絵コンテの時刻をずらしたくなかったので、タイムラインでは最後(クレジットのあと)に置いて描き、書き出したコマと音をあとから頭へつなぎ直しています。そのため、この記事の時刻(YouTube の時刻)は、絵コンテの時刻より14秒後ろです。
序輪 ― The Circle
腕が伸びて、抱きしめる0:14–0:34
作品は完全な闇から始まります。背中に回る腕が肩から順に伸びていき、腕の内側に小さな光が灯ります。闇の背景では黒い主線が見えないので、ここだけ主線を乳白にしました。線で描いた絵のように見えて、粘土の体が少し優しくなります。
わたしたちは、抱きしめる。わたしたち(00-01)
真上へ引くと、輪になる0:34–1:19


カメラは背中から頭の上を越えて、真上へ行きます。引きながら画角を狭めるドリーズームを使っているので、真上に着く頃には立体感がなくなり、抱擁が一つの丸い図になります。これが全編のモチーフの最初の輪です。
続いて 3D の腕が消え、輪の線がほどけて「輪」の字になります。前後の形を同じ点の数の一本の線にして、点の番号の順に移す、シリーズ共通の「糸ほどき」です。字の輪郭は opentype.js で書体から取り出しています。
外側1:19–1:44
字が輪に戻り、カメラが輪の縁から闇へ出ると、光る目があります。「抱きしめた腕の、外側には、何がある?」という問いと一緒に、右下の計器が初めて出ます。最初は桁が回って 2 に止まる動きでしたが、ほかの数字がちらついて意図がわからないので、静かに現れるだけにしました。
第1章企む猿 ― Proactive
影の字と見回り1:44–2:34


ジェーン・グドールらが観察した、ゴンベのチンパンジーの群れの分裂から始まります。一方の群れが静かに相手の縄張りを見回り、4年のうちに、もう一方の雄は一頭もいなくなりました。夕暮れの毒々しい橙の中に、黒い影だけが歩いています。
二つの暴力2:34–3:14


リチャード・ランガムの「反応的攻撃」と「能動的攻撃」の話です。画面の左では、跳ね回る赤いギザギザを、いくつもの手が押さえこみます。ギザギザは丸くなり、穏やかな顔で目を閉じます。右は冷たい月夜で、一人が何も知らずに歩いてくる道の脇に、三人が槍を持ってかがんでいます。
この場面は、何度も直しました。最初の右側は、道を表す一本の線が伸びるだけでしたが、見返すとグラフの線にしか見えません。そこで、奥へ細くなる踏み分け道と歩いてくる一人に変えました。次に、影が結局何もしていないことが気になりました。語りは「けれど、計画する暴力は、手放さなかった。」と言っているのに、絵は準備のままです。そこで語りの終わりで三人が立ち上がって突き、倒れたあとも間を置いて突き続けるようにしました。血は描いていません。淡々と続く動きと、左の穏やかな顔が同時に見えることで、この章の主張になったと思います。
投げる腕と、27の石3:14–4:19


投げる道具が変わるたびに弧が長くなり、最後の矢はカメラが追っても的に着きません。「腕より遠くへ。目に見えるより遠くへ。」は第7章の無人機で回収します。
続く湖のほとりは、ケニアのナタルク遺跡です。約1万年前の27人分の骨が見つかり、よく残った骨の多くに暴力の跡がありました。ここには骨を描かず、散らばった白い石の一部に矢じりの影を置いています。この遺跡を集団間の襲撃の跡とする解釈には反論もあるので、語りでは「暴力の跡があった」までにとどめました。
焚き火の輪から、星へ4:19–4:44


第2章虚構 ― Fiction
星座の字と、頭の輪4:44–5:39


親しい関係を保てる相手には限りがある、というダンバーの説を、横顔の頭の輪で見せています。最初の版は150人を越えた瞬間に輪が割れる絵でしたが、150という数字は目安であって、そこで何かが壊れるわけではありません。今は、広がるほど白い頭が増えていく形にしています。
うわさと石の輪5:39–6:59


吹き出しの中の話が人から人へ渡り、届いた白い頭に顔が描かれます。「同じ話を信じる人は、会ったことがなくても、わたしたちだった。」吹き出しの絵は、最初は線の棒人間でしたが、字に見えたので塗りの影にしました。ギョベクリ・テペでは、T字の石柱に動物の浮き彫りを刻み、カメラがゆっくり回ります。
輪の外、そして石の目6:59–7:44


物語が輪を広げるのと同時に、輪の外も作る、というのがこの章の結論です。同じ場面を高く引き、輪の縁の線を太くするだけで、仲間だった人たちの外側に黒い人々が現れます。
第3章見張る神 ― Big Gods
まばたきがそろう7:44–8:04
第2章の瞳の黒から藍へ満ち、目が一つずつ開いていきます。はじめはゆっくり一つずつ、だんだん一度に多く。字の輪郭に沿って並べた目のまばたきが少しずつそろっていき、全員が閉じた瞬間にまぶたの線が「見張る神」と読めます。見張りが統制されていく様子を、時間差(スタッガー)がゼロに近づく動きで表しました。
市場と、掟8:04–9:24


見知らぬ人どうしは、誰も見ていなければ裏切ることができます。市場の場面では、秤に指をかけた商人の頭上で目が開いて、指が離れます。卓には目の絵の貼り紙があります。目の絵を貼ると料金箱の支払いが増えた、という実験(Bateson ら、2006年)からの引用です。
続いて石碑が立ち、城壁の輪が積まれ、街の後ろで王の影が5人入れ替わります。「掟は、王よりも長く生きた。」
金の地球と、抱く手9:24–10:09
紀元前の数百年のあいだに、遠く離れた土地で似たことが説かれました(ヤスパースの「枢軸時代」)。金の地球の上で各地に記号の一行が灯り、光の線が手前の二つの手に集まります。特定の宗教に偏らないように、実在の文字は使わず、聖人や預言者の姿も描いていません。この章は、宗教の功を美しく見せる章です。ここが弱いと、次の章がただの宗教批判になってしまいます。
祈る手10:09–10:44
祈る手は、最初は粘土で作りましたが、指が溶けて一つの塊になってしまいました。そこで、指を関節ごとの部品で組み、部品ごとに主線を付ける作りに変えています。この手は次の章の頭で、そのまま別の物になります。
第4章聖なるもの ― The Sacred
回り込むと、剣10:44–11:04
第3章の最後の祈る手から切らずに回り込み、カメラが低く下ります。手の上に柄頭、手の下に鍔と刃が現れて、祈りの手は剣を握る手になります。刃に章題が書かれています。作品の中でもいちばんわかりやすい「回り込んだら別物」です。色もここで、金と藍からロシア構成主義の赤と黒に変わります。
ページが幟になる11:04–11:29
「平和を説く経典を持つわたしたちが、なぜ、ときに、誰よりも激しく戦うのか。」という問いの場面です。ページの面を細かく分け、背を軸に丸めてめくり、飛びながら頂点ごとに燕尾の幟へ変形させます。行進する人の竿の先に収まり、はためきます。旗や紋章はすべて架空の記号です。
切れない土地、追い出される一人11:29–12:44


ハサミの場面は、聖なる価値は取り引きできない、というスコット・アトランの研究からです。続く場面はジラールのスケープゴートで、真上から見た群衆が互いを指さし、その腕が一人に集まり、押し出された一人の影が山羊になります。輪はなめらかな円に締まります。山羊は、最初は楕円の組み合わせで犬にも見えたので、反った角、あごひげ、立った尾を強調して描き直しました。
影だけが槍を持つ12:44–13:24
「正しいと信じて、殺した。」という語りの絵です。人々は光輪をつけて行進し、武器は持っていません。後ろの壁に落ちた大きな影だけが、槍を掲げています。画面の右端には、よそものが立っています。ここで初めて、輪の外の声が話します。
あなたたちの神は、わたしも守りますか。よそもの(04-05)
神の座、光輪から閃光へ13:24–14:14


聖なるものは神だけではなく、国や民族や思想がその座につくこともあった、という場面で、宗教だけを悪者にしない作品の姿勢をはっきりさせました。章の終わりは形合わせのつなぎです。後ろ姿の光輪に、地平線から昇る白い輪がぴたりと重なります。距離の比で位置と大きさを合わせ、次の章の閃光につなげました。
第5章閃光 ― Trinity
白が満ちて、文字が焦げる14:14–15:04


原爆の閃光を、派手な爆発の見せ場にはしたくありませんでした。白は約2秒かけて満ち、1秒とどまり、約3秒かけて引きます。一度だけです。白の中から「閃光」の字が、紙が焦げるように、字の芯から外へ焼き付いていきます。最初は斜めに伸びる字でしたが、出方がチープなうえ、すでにやった表現だったので、別の案に変えました。ぼかした字の形にノイズを足した値をしきい値で切っていくシェーダーです。
前に出た標本:ネガティブスペース
止まった二つの時計15:04–15:54
企画の段階で、被爆の写真や被爆された方の姿は使わない、被害を見せ場にしない、と決めていた場面です。最初は石段に淡い人影を置いていましたが、書体と絵を考え直し、止まった二つの時計にしました。画面には地名、日付、時刻、推計の人数だけがあります。右下の計器も、ここでは消しています。音楽もこのショットはまるごと無音です。やがて文字も消え、白だけが残ります。
その年の終わりまでに、二十万人あまりが亡くなったと推計されている。わたしたち(05-03)
増える点と、割れる計器15:54–17:14


米国とソ連の核弾頭数の実データ(FAS、Our World in Data 経由)を、1点=10発の点の雨にしました。山の面積が数に比例します。右上の終末時計も年ごとに動きます。「わたしたちは、止まらなかった。あいつらも、止まらなかった。」この語りでは、あえて「あいつら」を残しています。計器が両方を「わたしたち」と数え直すのは、この直後です。
1986年の山の点がすべて舞い上がると、地球を両側から抱える二つの輪になります。ここで計器が画面の中央で大きく割れ、「わたしたち ≒ 6.4億|わたしたち ≒ 3.9億」になります。
第6章長い平和 ― The Long Peace
同じ札を持つ二人17:14–18:14


相互確証破壊を見せる場面で、最初は正面から走る二台の車のチキンゲームでした。ただ、見返すとわかりにくかったので、核をイメージさせる絵の入った手札を持つカードゲームの場面に変えました。真上から見た卓で、二人が点対称に向かい合い、同じ核の札を持っています。片方が札を抜きかけると、相手も同じ札を抜きかけ、どちらも場に出せません。場の点線だけがずっと空いています。
札を持つ手は、3D で組むと描画に違和感があったので、前作のスマートフォンを持つ手と同じく、gpt-image-2 で静止画を描いて合成しました。札が来る部分を緑にして描き、Claude Code に抜いてもらっています。親指だけが札の手前に、指先は札の縁に回ります。袖の色違いも、同じ絵から作りました。札は最初は五枚でしたが、指の後ろの一枚が余計に見えたので、四枚にしました。
クリンチと、下がる線18:14–19:29


題名の『抱きしめる暴力』の直接の由来が、ボクシングのクリンチです。抱きつくと、お互いに打てなくなります。序で見た優しい抱擁と同じ体が、ここでは息苦しく見えます。書き出したコマを見ると、抱かれる側の腕が相手の腹に埋まっていたので、前腕を胴の横へ回して、手が背中に届くように直してもらいました。リングの柱から伸びる線が、そのまま実データの折れ線になります。
一人の判断19:29–20:09
1962年、核魚雷の発射に反対した潜水艦 B-59 の将校。1983年、警報を誤報と判断した当直将校。どちらも「何かをしなかった」話です。最初は潜水艦の三人の一人が首を振る絵と、受話器の上で止まる手でしたが、判断の絵作りがわかりにくかったので、どちらも「止まった手」で見せることにしました。三つの鍵のうち二つが回り、三つめの手は鍵まで来て、回さずに離れます。画面に5発の印が並び、手はボタンの上で止まり、押さずに離れます。人名は画面に出さず、クレジットにだけ書いています。
輪の外で20:09–20:44
あなたたちの平和の外で、わたしは死んでいた。よそもの(06-06)
「平和は、輪と輪のあいだにだけ、あった。」この一行のために、計器に「世界 ≒ 48.7億」が加わります。両陣営の人口を足しても、世界の2割ほどです。
第7章つかの間 ― Borrowed Time
ほどける腕20:44–21:04
第5章の終わりからの地球の輪は、点の連なりです。太い帯の輪にするとチープに見えたので、弾頭の点の山から続く粒の輪にしました。地球を抱えていた二つの輪の形が、番号の順にほどけて章題を書きます。序の「輪」と同じ糸ほどきです。抱擁がほどける、という出来事そのものを章題の作り方にしています。
80年は、たまたまかもしれない21:04–21:49
戦争の大きさは、ごくまれな巨大な戦争が全体を決める分布をしている、というシリッロとタレブの統計の話です。正しいグラフにするには専門的すぎるので、裾の厚い分布から引いた架空の例を、起きた順に棒で並べました。画面にも「実データではない」と明記しています。下の帯の上を、立体のサイコロが転がっていきます。最初のサイコロは平らな絵で、ずっと同じ面が見えていて不自然だったので、立体にしました。
再び増える、遠くなる腕21:49–23:09


第6章の折れ線を2025年まで延ばし、下に紛争の件数を重ねました。現在の戦争は個別に名指しせず、データとして示しています。
続いて、二つの輪は手のついた小さな輪に割れてぶつかり合い、無人機の点の群れ(簡単な群れの規則)が飛びます。左端の手から伸びる白い線は、画面の外まで届きます。第1章の「腕より遠くへ」の回収です。
残り85秒23:09–23:44
終末時計は実際の発表の時刻の表から動かしています。もとの文字盤では1991年の17分が外に出てしまい、「2分30秒」が「3分」に丸められてもいたので、文字盤を描き直しました。こうした細かい誤りは、後で書くレビューで見つかったものです。
最後は真夜中までの隙間へ寄っていき、文字盤の面が桃色に満ちて、そのまま第8章の地の色になります。歴史の話から、手紙と抱擁の話へ、切らずにつないでいます。
第8章なぜ戦争を ― Why War?
二通の手紙23:44–24:44


1932年のアインシュタインとフロイトの往復書簡です。色は肉の桃色と乳白、そして頬と血に同じ赤を使うと決めていました。手紙から白い糸と赤い糸が伸びます。白は人の手から手へ渡り、赤は物を切っていきます。後半で二本は撚り合わされて、一本の縄になります。「結びつける力と、壊す力は、いつも混ざりあっていて、どちらか一方だけを取り出すことはできない」の絵です。ただ、フロイトは同じ手紙で、人の結びつきに戦争を遠ざける力も見ています。その半分も語りに入れました。
抱擁が、銃を持っていた24:44–25:19


作品全体の核になる場面です。序と同じ粘土の抱擁をオリーブの服に塗り替えて、抱く兵士の左腕だけを外へ伸ばし、銃を握らせました。カメラが寄っている間は、銃は画面の外です。「隣にいる仲間を、守るためにも、戦う」と語りながら引くと、銃が現れます。
最初は平らな切り絵で作ったのですが、腕の重なりが読めず、狙撃手のようにしか見えませんでした。粘土で作り直しました。そのあとも、銃を持つ手が荒く、抱きながら持っているのかがわかりにくかったので、銃と手を作り直してもらいました。ここで計器も 2 に戻ります。序の 2 と同じ数字が、まったく違う意味で読めるはずです。
同じ仕組み、そして結論25:19–26:24




オキシトシンの分子の環は回りながら腕の輪の線になり、その中に抱擁が並びます。研究では、仲間への信頼と、仲間を守るための攻撃がともに強まったと報告されています(De Dreu ら、2010年)。三組の盾は、それぞれ輪の外へ向けています。
そして「愛と戦争は、反対のものではない。」という結論の場面です。最初の版は、それぞれの輪を小さなアイコンにして並べた、説明の図のような絵でした。そこで、同じ大きさの一つの円周に、焚き火を囲む群れ、石柱、城壁、光輪、クリンチ、抱擁の腕を順に重ねていく形に作り直しています。前の層は薄く残るので、全部の輪が同じ輪だったことが見えてきます。最後は層が引いて一本の線に戻り、その中に、頬の赤と幟の赤が同じ色で並びます。
音楽もこの場面で、行進曲が遅くなって、同じ旋律の子守唄に変わります(後の音と声で書きます)。
ハルモニア26:24–26:44
ギリシア神話では、軍神アレスと愛の女神アフロディテのあいだに生まれた子の名は、ハルモニア(調和)です。作品の主張と響き合うこの神話を、全編で唯一の、描き込まれた絵画として見せました。構図はボッティチェリの『ヴィーナスとマルス』を参考にしていますが、原画に子はいません。二人のあいだの眠る子と、その重さを一緒に支える手は、本作で加えたものです。絵は gpt-image-2 で描いて、2案から選びました。
終章試し ― The Great Filter
絵が線になり、星になる26:44–27:09


最初は第8章の絵がそのまま小さくなっていく表現でしたが、安っぽかったので、画面いっぱいのままエッジ検出で輪郭線だけにして、線も消して夜空へつなぐようにしました。章題の「試し」も、星を結ぶ線だと第2章と同じ表現になるので、字の中の星を消して、形の穴として見せています。ただ、星だけだと砂嵐のようで字が読めません。星を淡くして、下に字の形を抜いた薄いもやを敷くと、字が読めるようになりました。
沈黙の宇宙27:09–27:49
静かな星空に、語りが入ります。「宇宙は、静かだ。」自分を滅ぼせる力を手にした文明には、越えなければならない関門があるのかもしれない、というロビン・ハンソンの「グレート・フィルター」の話です。語りのあとも、星空だけの時間を残しました。前2作と同じく、終章は観客に刺激の少ない時間を過ごしてもらう場所です。
切り紙の人の輪と、光の腕27:49–28:59


計器は「わたしたち ≒ 82億」に変わります。輪は一か所だけ開いていて、その先によそものが立っています。人々は手をつないでいます。ここは立体の人のオブジェクトだとチープに見えたので、紙を切り抜いた人形を立体的に置く形にしました。最後の台詞は、よそものの声です。
その腕を、こちらまで、伸ばせますか。よそもの(09-04)
切れ目から伸びる腕は、光の粒にしました。単純に腕を伸ばす処理だと、チープになってしまったからです。序で試作して落とした粒子の腕が、最後に別の意味で戻ってきました。よそものへ届くのかどうかは、描いていません。
前に出た標本:パーティクル
空欄28:59–29:14
最後は、企画の段階からこの空欄と決めていました。星も消え、計器が画面の中央に出て、数字のところが空欄のまま、カーソルが点滅します。音も消えます。人類の 82億 のあとに、まだ足す人がいるのか、誰を数えるのかは、観客に任せました。カーソルが点滅しても板が動かないように、カーソルの幅をいつも確保する、といった細かい直しも入っています。
エンドクレジットの声の欄を見ると、わたしたちとよそものが同じ声だとわかります。輪の内と外は同じ人の声だった、という小さな仕掛けです。
04音と声
子守唄と行進曲は、同じ旋律
音楽と効果音は、すべてコードで合成したオリジナルです。楽譜も音色も Claude Code に Python で書いてもらいました。全編の中心は、一つの旋律(イ短調、16音)です。3拍子の 66 で鼻歌にすれば子守唄、2拍子の 104 で角の立った音と小太鼓にすれば行進曲になります。
| 章 | 音楽 |
|---|---|
| 序 | 少しずれた二つの心拍が重なり、オルゴールの子守唄 |
| 第1〜3章 | 遠い太鼓と忍び足、焚き火の手拍子、聖歌と鐘 |
| 第4章 | 行進曲が初めてはっきり姿を現す |
| 第5章 | 持続音。05-03 は無音 |
| 第6章 | 秒針と、こもった抑えた行進曲 |
| 第7章 | パートごとにテンポがずれ、行進曲が崩れる |
| 第8章 | 行進曲が遅くなり、次の小節から同じ旋律が3拍子の子守唄になる |
| 終章 | 子守唄が、終止の一音手前で止まる。最後は無音 |
第1章からずっと行進曲だと思って聞いていたものが、実は序の子守唄だった。この仕掛けを、絵の「引いたら別物」の音の版として入れました。終章の子守唄は8小節目の最後の一音を鳴らしません。旋律が終わらないまま、空欄の画面になります。
声を重ねるのは、やめた
声は全97行を Gemini TTS(Google)の Algieba で生成しました。何人かの声を聞き比べて決めています。
企画では、「わたしたち」は合唱のように複数の声を重ねる予定でした。一人称の複数形を、音で表そうとしたわけです。同じ TTS の声を音程違いで重ねてもらい、枚数や遅れを調整してもらいましたが、私には機械音がバグって重なったようにしか聞こえませんでした。話す間と息づかいが同じなので、何枚重ねても別人にならないようです。
そこで、重ねること自体をやめました。今は「わたしたち」にごく薄い残響をかけて、少し広い場所で語る声に、「よそもの」は残響なしで、すぐそばで話す声にしています。声の質ではなく、距離で区別する形です。
TTS は数字や漢字の読みを間違えることがあります。「1932年」「思想が」「推計」の3か所は、読みをかなで指定して作り直しました。全編は −15 LUFS を目標に整えています(前作と同じ考え方です)。英語字幕は語りに加えて、日本語だけで出る画面の文字(最後の「わたしたち = _」など)の訳も入れました。
05AI のレビューと、事実の扱い
史実や研究を扱う作品なので、今回は途中と仕上げの2回、ほかの AI に全編をレビューしてもらいました。私が依頼文を渡して、コマの一覧と資料を読んでもらい、出てきた指摘について Claude Code に妥当性を検討してもらったうえで、どうするかを決めています。
| 時期 | レビュアー | 指摘 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| 途中 | GPT-6 Astra | 39件 | 議論のある研究を断定している語り。図と語りの数字の食い違い |
| 仕上げ | Antigravity CLI(Gemini 4 Argon) | 16件(細分33項目) | 計器の時点、説明文の注記の抜け、英語字幕、画面の不具合 |
1回目のレビューでいちばん重かったのは、語りが議論のある研究を確定した事実として言い切っていたことです。主張の美しさが、現実の複雑さを押し切っていました。そこで台本を書き直しています。
| 前 | 後 |
|---|---|
| わたしたちは、カッとなる暴力を、仲間どうしで抑えこんだ。 | 「ひとつの説では、わたしたちは、カッとなる暴力を、仲間どうしで抑えこんだ」 |
| 顔と名前を覚えていられるのは、百五十人ほど。それより大きな群れは、割れてしまう。 | 「親しい関係を保てる相手には、限りがある。百五十人ほど、という説がある」 |
| 畑より先に、祈りの場があった。 | 「暮らしと祈りは、ここで重なっていたのかもしれない」 |
| わたしたちは、憎しみで殺したのではない。 | 「わたしたちは、憎しみだけで、殺したのではない」 |
| わたしたちは、いま、その関門の中にいる。 | 「もし、そんな関門があるのなら。わたしたちは、どう通り抜けるのか」 |
数字も直しました。語りの「およそ七万発」と図の数(米ソの備蓄で約6.3万)の範囲が食い違っていたので、語りを「六万発を超えた」にしています。乱数で作っていた「大国どうしの戦争」の年表は、見栄えは良かったのですが、削除しました。
主張を弱めたくはなかったので、断定だけをやめて、問いの強さは残すようにしています。「愛と戦争は、反対のものではない」は言い切っていますが、次の行で「愛の輪は、外への暴力を、支えることもある」と範囲を示しました。
AI のレビューは、もちろんそのまま採りません。たとえば2回目のレビューでは「06-02 が28秒止まっている」という指摘がありましたが、これは10秒おきのコマだけを見たことによる誤りでした。レビュアーは動画も音も見聞きしていないので、動きと音については割り引いて読む必要があります。Claude Code にも、各指摘をコマとコードで確かめてもらってから判断しました。光の粒の腕のように、レビューでは読みにくいとされても、残すと決めたものもあります。
06振り返り
暴力は、影と形で見せる
企画で決めた「流血を描かない」という制約から、影だけが持つ槍、札、鍵、止まった時計といった絵が生まれました。その一方で、見せなさすぎて「結局何もしていない」と感じた第1章の影のような場面もありました。語りが言っている行為は、血を描かなくても、絵の中で最後までやらせないと伝わりません。
同じ物を、違う文脈で
粘土の抱擁、同じ旋律、同じ声。制作の都合で再利用した部品が、そのまま作品の主張になりました。
確認は、見て、聞いて
声を重ねた案も、グラフに見える線も、数値ではわかりません。Claude Code には、直したらその場面のコマを書き出して並べ、目で見てから「済み」にする、という決まりを今回も守ってもらいました。それでも、音と動きの最後の判断は、書き出した映像を私が見て聞いて決めました。
数字で見る
| 尺 | 本編29分(オープニング14秒、エンドクレジット56秒を含めて30分10秒)、10章 |
|---|---|
| ショット | 55(絵コンテ) |
| コマ | 43,440(24fps、絵の動きは章により12fps) |
| 台詞 | 97行(わたしたち94行、よそもの3行、Gemini TTS) |
| AI のレビュー | 2回(指摘 39件、16件) |
| この記事の標本 | 27 種 |
07出典と参考文献
データ
- 武力紛争の戦闘死者(人口10万人あたり):UCDP/PRIO(Our World in Data 経由、CC BY 4.0)
- 核弾頭の保有数:Federation of American Scientists(Our World in Data 経由)
- 世界人口:UN World Population Prospects(Our World in Data 経由)
- 国家の関わる紛争の件数:Uppsala Conflict Data Program(2026)
- 終末時計:Bulletin of the Atomic Scientists(2026)。核に加えて気候変動、生物学的な脅威、破壊的な技術も踏まえて専門家が設定する象徴で、予言や確率の計算ではありません
研究・本
- 反応的攻撃と能動的攻撃:Richard Wrangham, The Goodness Paradox (2019)/Jane Goodall のゴンベの観察
- ナタルク遺跡:Mirazón Lahr et al. (2016), Nature 529/Stojanowski et al. (2016), Nature 539 の反論と著者らの再反論
- 社会脳と集団の大きさ:Robin Dunbar (1992, 1996)/物語と協力:Yuval Noah Harari, Sapiens (2011)
- 見張る神:Ara Norenzayan, Big Gods (2013)/Bateson, Nettle & Roberts (2006)/枢軸時代:Karl Jaspers (1949)
- 聖なる価値:Scott Atran/René Girard, Violence and the Sacred (1972)/Fiske & Rai, Virtuous Violence (2014)/Karen Armstrong, Fields of Blood (2014)
- 長い平和:John Lewis Gaddis, "The Long Peace" (1986)/Thomas Schelling, The Strategy of Conflict (1960)
- 一人の判断:Vasily Arkhipov と潜水艦 B-59(1962)/Stanislav Petrov と1983年の誤警報
- 戦争の統計:Cirillo & Taleb (2016)/Bear Braumoeller, Only the Dead (2019)
- 愛と戦争:Einstein & Freud, Why War? (1933、書簡は1932年)/Choi & Bowles (2007)/De Dreu et al. (2010)
- ハルモニアの絵:Botticelli, Venus and Mars (c. 1485) の構図を参考に再構成
- グレート・フィルター:Robin Hanson (1996)/Carl Sagan の技術の思春期/Peter Singer, The Expanding Circle (1981)
本編は、これらの研究やデータを手がかりに暴力の歴史を一つの物語として描いたもので、出来事のつながりや研究の紹介には、演出上の省略・単純化・比喩が含まれます。共通の心理を描いていますが、侵略と防衛、国家と民間人など、個々の行為の責任が同じという意味ではありません。