シコウスル森思考と試行の実験林

シコウスル森のなかま

第7話「三つのクルミ」

秋のはじめ、谷のクルミが落ちはじめました。 西の村のパン焼き小屋から、注文がひとつ。「クルミを、三百」。 拾って、皮をむいて、干して、割って、届ける。帳面をつけるのはウサギさん。「数が合えば、仕事は、合っています」。 ところが帳面の上で、クルミは減ったり、増えたりします。 言葉をひとつに決めて、数は合いました。それなのに、クルミは返されてきました。 考えて、やってみる。やってみて、また考える。 自分の帳面に、自分の知っている仕事しか書いていなかったと気づくお話です。