シコウスル森思考と試行の実験林

シコウスル森のなかま

第2話「近道の立て札」

冬ごもりの前の満月の夜、岩長老の広場では灯り祭りが開かれます。 今年の飾りつけは作業小屋の四人の担当。長椅子と灯籠を、二日で広場まで運ばなければなりません。 物知りで近道が大好きなタヌキくんが見つけたのは、薬草畑をまっすぐ抜ける「ちかみち」。 仕事はみるみるはかどりました。けれど、その夕方、キツネくんだけは、ひとりで畑に残っていました。 考えて、やってみる。やってみて、また考える。 得をしたように見える近道の、その先のお話です。